いろいろ悩んだ末、彼女の1955年式2CVを買う事にしました。 お金と置き場所の問題もあり、手元の4台の2CVは全て手放す決断をしました。しばらくして、私の2CV達は新しいオーナーの元に引き取られていきました。 この頃は、バブルが崩壊して世の中は不況のまっただ中!私も例外じゃありません。 お金はないけどヒマはある! ならば・・・・かくして2CVの個人輸入に挑戦する事になりました。 海外から車を個人輸入する場合、一言でいえば代金を支払い、その車を日本行きの船(または貨物機)に積んでもらえば日本に来ます。当たり前と言えば当たり前ですが、イギリスに行き自分で2CVを港まで陸送して手配した船に乗せてくるのは大変です。
そこで、ルイーズの友人に船便の見積りと船積みを依頼しました。 彼の会社はモーター・ホーム(キャンピングカー)を扱ってしますが、過去にEタイプジャガーを日本に輸出した事がある、との事でした。
イギリスから日本に着くまでの1ヶ月間、2CVを甲板にそのまま積んだ状態では、イッキにサビだらけになってしまいそうです。心配だったので、”シールドコンテナで輸送”の条件をつけました。 本来、大型貨物船は横浜着らしいのですが、ウチから少しでも近い港で、という事で、”東京港着”にしてもらいました。横浜から東京までは積み替えて回送されるそうです。 ルイーズの友人から2CVの船便の見積書がFAXで届きましたので、車両代金と船便代金の合計金額をルイーズの口座に送金です。 ちょうどその頃、急激に円高・ポンド安になり、当初の予算は1ポンドー¥200で計算していたのですが、1ポンド=175円程度になっていたのです。おかげで、だいぶ支払いが楽になりそうです。 支払いは郵便為替か銀行振込で振り込むつもりでいました。 郵便為替での振込の方が送金手数料は安く済みますが、一度に送れる金額に上限があり、今回の場合は数口に分けて送金しなくてなりませんでした。(1993年当時) また、「イギリスは治安があまり良くないので、郵便為替は心配」、との事でしたので、銀行振込で送金する事にしました。 地元の信用金庫に振込を依頼したのですが、地元の信用金庫は海外送金に不慣れだったのと、ルイーズの口座がある銀行名は***bankではなく、***societyという銀行名だったので、何度も念を押されました。 「ホントに銀行名合っています??振込先の名前に”bank”の文字が入っていないんですけど」 実際の振り込みは簡単で、”海外向送金依頼書”という用紙に送金金額・相手と自分の銀行名と口座番号と名前を書き込むだけで事は済んでしまいました。 |