Invoice(出荷品目の明細書)は通関をスムーズに行ってもらうために、日本語の説明入りもあえて同封しました。 自動車の関税は0%ですが、スペアパーツは材質によって(ゴムや布など)によって課税対象になる場合もある、との事でしたので、主にスペアパーツの材質、具体的にどういうパーツなのかできる限り詳細に書き入れておいたのです。(課税0%のものでも、消費税は課税されます。)
コンテナの到着、無事通関が終われば私の手元に1955年式2CVが来る・・・・順調にいけば、9月4日には引き取りに行けると思い、日にちを空けて待ちました。 まさか、大幅に遅れる事になる、とは思いもしませんでした。 想定外の誤算・その1 *海上輸送*
東京〜横浜間は車なら首都高速道路を使えば15分位。横浜到着のコンテナを他の船に載せかえ、東京港まで海上輸送しても2日間位あれば到着するだろう・・・と予想していました。 しかし、横浜から東京にコンテナが到着するまで6日間を要しました。 想定外の誤算・その2 *大量のスペアパーツ*
クランク・シャフトからシートの輪ゴム、ボンネットのシェブロン15枚、ワイパーアーム5本、6Vヘッドライト球1ダース・・・・という具合にかなりの数のスペアパーツ。 パーツリストだけでA4サイズのインボイス4枚分。 「個人消費のスペアパーツとしては数が多すぎ、税関で個人消費用として認められなかった場合には任意放棄、または1点1点通関する事になり、1点1点通関した場合、費用はかなりの金額になるかもしれません」とK物産から連絡が・・・・・。 「船の通関は業務通関、つまり一括大量輸入を前提としているので、スペアパーツのような細々したもを個人輸入すると、航空便より割高になる場合がよくあるので、スペアパーツは航空便の方がいいですよ」との事。 想定外の誤算・その3 *ビールグラス*
2CVのコンテナには、2CV仲間に頼まれたフェンダーも混載してもらいました。 航空便の場合、大きさより重さで料金が決まりますが、船便の場合、重さより大きさで料金が変わってきます。 今回、20フィート(6m強)コンテナを使用しましたので、コンテナ内部のスペースには余裕がありました。 どうせだから・・・という事で、キャンプ用ビールグラスも一緒に積み込んでもらいました。 この樹脂製ビールグラスは、落としても投げつけてもバイス(万力)で締め上げても割れないスグレモノなのです。
ところが、K物産の話では「ビールグラスの通関には”食品衛生法”の検査を受け、政府の輸入許可が必要になります」との事! 「食用のコップを輸入した訳ではないですよ。万が一あのコップを食べようとしても、決して割れないですよ」と説明したのですが、「食べ物ではなくても、人が口にするものは食品衛生法にひっかかるんですよ」との事。 状況は2CVの引き取りどころじゃなくなってしまいました。 |