現在、私の手元にある1955年式2CV(型式AZ)はイギリスから個人輸入し、自分で陸運局に持ち込みナンバーを取得しました。 購入のいきさつから車検取得に至るまで、通関業務以外はすべて自分で行った経験の記録です。 私の2CVの前オーナーのルイーズ嬢とのつきあいは1987年までさかのぼります。 1987年当時、2CV生産中止反対運動が行われ、2CV/GBでは購入した新車の2CVを一旦バラバラにしてボディパーツを世界各国に送り、各国で生産中止反対の署名を書き入れ、返送された署名入りボディーを組み付け、生産中止反対の署名入り2CVをシトロエン社に置いてくる、という計画がありました。 当時2CV/GBの主力メンバーだったルイーズ嬢が日本担当として、当時私も所属していたCCJに手紙を送ったことから始まります。当時CCJの海外のクラブとの窓口になっていたのはH氏でしたが、2CVオーナーでなかったので、私が日本の窓口になりました。 日本には2CVのヘッドライト・シェルが送られ、生産中止反対活動に賛同いただいた2CVオーナーの方々に署名していただき、義援金と共に署名入りヘッドライト・シェルをイギリスに返送しました。世界中から生産中止反対の署名が書き込まれた2CVはフランスのシトロエン社に寄贈され、いまでもシトロエン社に保管されている、との事です。 2CV生産中止反対運動が終わった後は、個人的にルイーズ嬢と手紙のやりとりをするようになりました。 1992年、ルイーズ嬢から1通の手紙が届きました。 彼女の1955年式2CV、日本で誰か欲しい人がいれば、売りたい・・・・・と。 |